馬は古来より人のパートナーとして、文明の発展に大きな力を貸してくれました。近代までを考えると、馬たちは人の歴史上極めて重要な役割を果たして来たと言われます。しかしながら、機械化や動力装置等が進歩するにつれ、一部の産業を除き、馬とともに生きてきた「大切な関係性」が忘れさられてしまいました。 

 

一方で、競馬産業で華々しい活躍をみせる馬たちがいて、それは大変喜ばしいことでもありますが、社会的にはそれも一部の側面しか見えておらず、年間7千頭も生まれるサラブレッドですが引退してからは行方がわからないままとなる馬が多く、30年ほどの寿命を全うできる馬はごくわずかと言われているのが現実です。 

 

「馬にもっと活躍の場を！」そして「馬の新しい活用を！」 

現在では競走馬から乗用馬やセラピー馬などにリトレーニングされた馬たちが活躍の場を広げていますが、その数はまだまだ足りていません。

私たちには牧場や乗馬クラブのような大きな施設や専門的な管理技術などはありませんが、人を集め馬の寝床を作り、人も馬も元気に暮らす場所をつくることができます。そして、この活動のように地域社会と連動し、馬と共に躍動することで「馬と人の関係性」を取り戻すことができると考えています。 

 

これまで人を支え続けてくれた馬たちの未来に… 

まだまだ踏み出したばかりの活動ですが、一人一人の小さな思いや力が集まりこのような活動が全国に広がって行くことで、安心して暮らせる馬たちが今以上に増えていくと確信しております。 

 

馬と人、双方に新しい風が吹くことを祈って。